水曜日

日本語で歌うシューベルトのCD 「冬の旅」発売

実吉晴夫邦詩で歌うシューベルトの「冬の旅」が発売されました。

「まるで邦詩が先にあって、シューベルトが後で曲をつけたような気がする」とドイツ文学者佐藤巌氏が言われるくらい、詩と畑儀文氏(T)の卓越した歌唱とが見事に解け合って生まれたのがこの
「冬の旅」です。
定価2800円(税込み)
詳しくは→http://www.jakometei.com/zoom/schubert.html



























5.「菩提樹 Der Lindenbaum」 邦詩訳 

泉のほとり  繁る菩提樹
あの樹の陰で  甘い夢見た

幹に彫り付けた  甘いことば
悲しい時には  陰に隠れた

今日もさまよう  暗い真夜中
暗闇の中  両目を閉じて

耳をすませば  聞こえてくる
こちらへおいでよ  ここがやすらぎ

冷たい雨が吹きつけて
帽子が飛んでも  振り返らない

あの木陰から遠く離れても
今も聞こえる甘いささやき

遠く離れても  聞こえてくる
今もささやく  ここがやすらぎ

                                
   反歌 くりかえすリンデの木陰のささやきを
       はるか旅路で今日も聴きゐる

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