火曜日

朝日新聞<生活面>『子どもとメディア ケータイが縛る生活』を読んで

小学生の息子を持つ父親として、このテーマは非常に関心があり、
また、弊社から出版している
『てゆーか、メール私語』
大人が知らない机の下のケータイ・コミュニケーション 
でも、このテーマを4年前に言及してることについて述べたいと思います。

以下、記事抜粋

『こどもとメディア』
子どもたちのケータイはどーなっているのか?

記事には、
多いときには1日300件ほどのメールをやり取りする14歳の女子生徒、
いつも1分以内、食事中でも5分で送る。

別いの女子中学生は、
「メールの方が顔が見えへんから相手をきにせず話せる。それに絵文字を使ったら伝わりやすいし、個性も出せる」

大阪大学大学院人間科学研究所の辻大介準教授は、
「メールは人間関係のつながりを24時間化した」
「すぐに返信しないと関係性が途絶えてしまうのでは、といったプレッシャーを感じる子もいる。相手と適度な距離を保ちながら付き合っていかないと、ケータイ依存症になりかねない。」
と指摘している。

専門家のアドバイスとして、

禁止するより指導やルールを契約書にして、親が使い始めに指導し、その後は見守り続けていくことを勧めている。
基本は、
ケータイを「家族の持ち物」と位置づけ、親が子供に貸し与える形をとること。
子どもとの合意事項を達成できたかどうかも、チェックリストで点検させる。
また、メールのやり取りをするたびに相手や内容、そのときの気持などを表に記入させる。
子どもが客観的に「自分はケータイ依存症になるつつある」と気づくきっかけにもなるという。
(以上、中学生の場合)


まず、『てゆーか、メール私語』の著者、松下慶太氏(実践女子大学人間社会学部専任講師)
は、デジタルネイティブである子どもたちの置かれている状況を正しく認識することが大切だと説いています。

さらに、大人たちの社会で言われている
ソーシャルキャピタル(社会資本)

単純に言うと、
「つながり」による社会的な優位性(お得感)が、こどもたちの社会にも浸透してることが、

一つの要因でもあると指摘しています。

ミクシ―などのSNSやツイッタ―など登録人数の可視化は、
ケータイにおける電話帳の数や、メールのやり取りの回数の可視化と同じです。

ビジネスの社会=大人の社会となっている現代社会では、
子どもの社会を心配する前に、
この社会がどのようなシステムに
よって動かされているのかを
大人がしっかり認識していく必要があります。

そのうえで、子どもたちにケータイやネット社会との関わりを
教えていかなければならないのではと感じます。

しかし、デジタル社会は、ドックイヤーといわれるほど、
進化変化のスピードが上がっていき、
大人でもついて行くのが大変な社会であることも事実です。

ではどうすれば良いのかは、個人個人で違うと思いますが、

個人的には、デジタルに無理について気行く必要ないと感じます。

テクノロジーは道具であって、選択するのは人間です。

基本的に大人が子どもの目の前で熱心にケータイをいじってれば、
必然的に子どもも同じことします。

近所のご挨拶もできない大人が、対面コミュニケーションの大切さを説いても、
子どもは理解を示しません。

子どもは理屈では動きません。

そして、つねに子どもは大人を見ています。

会話のあまりない家庭であっても、日常の振る舞いや、
学校の先生、街ゆく人、テレビの世界、あらゆるところから
情報をキャッチしていくのです。

大人が理屈で動くのは、さまざまな経験を通して学んでいるから、
その理屈が経験上理解できるだけです。

何で理解できないかと嘆く前に、
まず自分たちの行動を見直していくことが、
大切ではないでしょうか。

はっきり言って、ケータイは便利です。

アイフォン・アイパッドなど、大人が夢中になっているものを、
子どもが夢中にならないわけがないし、子どもの創造力は
良い悪に関係なく、さらに加速させるはずです。

ケータイの悪いところを並べてみても、大した解決策が見つかるとは思えません。

人を幸せにするのも、不幸にするのも、使い方次第です。

ケータイやあらゆる便利な道具に対してもっと正直に素直に向き合ってみれば、
おのずと答えらしきものが見つかるのではないでしょうか?

・ケータイが面倒だと感じたら、家において出かけてみる
・便利が好きならとことん使いまくって、まわりから重宝がられてみる
日常、ふと思ったことに対して行動してみることは大切ではと思います。
(他人に迷惑をかけない、また自分ですべて責任を負える範囲において)                                         

加えて、学術的に研究された知識を頭に入れておくことも大切だと思います。
自分なりに漠然と思っていた考えが、本を読むことで強化され、ほんとうに伝えたいときや
あらゆる状況でためになるからです。

というわけで、
『てゆーか、メール私語』
お薦めです!→★

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